「高配当株ランキングTOP10」——こういった記事や証券会社のページ、よく見かけますよね。でも、そのランキングをそのまま信じて買うのは危険です。公認会計士の僕がその理由を正直に話します。
ランキングが危険な理由①:「今だけ高い」利回りがある
配当利回りのランキングは、現時点の株価と直近の配当金で計算されます。ここに落とし穴があります。
株価が業績悪化で大きく下落すると、配当金が同じでも利回りが上がって見えます。たとえば——
- 昨年の配当金:50円
- 株価が1,000円のとき → 利回り5.0%
- 株価が700円に下落 → 利回り7.1%(ランキング上位へ!)
でも業績が悪化しているなら、来年は配当金が減らされるかもしれません。これを「配当罠(ハイイールドトラップ)」といいます。
ランキングが危険な理由②:「一時的な特別配当」が含まれている
企業が資産売却などで一時的に大きな利益を得ると、その年だけ特別配当を出すことがあります。すると利回りが跳ね上がってランキング上位に入ります。
しかし翌年は元の配当額に戻る。これを知らずに「利回り8%の高配当株!」と飛びつくと痛い目を見ます。
僕が実際に確認する3つの指標
証券会社のランキングの代わりに、僕は次の3つを必ず確認します。
①連続増配年数
10年・20年と配当を増やし続けている企業は、それだけ安定した収益力を持っています。花王(35年連続増配)、KDDI(24年連続増配)などが代表例です。
②配当性向
利益のうち何%を配当に回しているかを示す指標です。40〜60%が健全な水準。これが80〜100%を超えていると「無理して配当を出している」状態で、将来の減配リスクが高まります。
③営業キャッシュフロー
利益は操作できますが、キャッシュ(現金)の流れは嘘をつきません。営業キャッシュフローが毎年安定してプラスであれば、配当を出し続ける体力があります。
まとめ:ランキングは「入口」に過ぎない
証券会社のランキングを見ること自体は悪くありません。ただし、それはあくまで銘柄を探す「入口」です。
- 連続増配の実績があるか?
- 配当性向が適切な水準か?
- 営業キャッシュフローは安定しているか?
この3つを確認してから投資を判断する。それだけで「配当罠」に引っかかるリスクを大幅に減らせます。
公認会計士として何千社もの決算書を読んできた僕が、このブログではそういった「本当に使える情報」をお届けしていきます。ぜひほかの記事もご覧ください。


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