増配株こそ最強の高配当株だ【10年で2倍になる仕組み】

堅実投資

「高配当株を選ぶなら、今の利回りが高いものを買えばいい」

これは半分正解で、半分間違いです。

ぼくが長年の投資で確信しているのは、「今の利回りよりも、増配を続けているかどうかのほうが重要」ということです。

今日は「増配株」の仕組みと、なぜそれが長期投資で最強になるのかを、具体的な数字で説明します。

増配株とは何か

増配株とは、毎年配当金を増やし続けている企業の株です。

日本には「連続増配株」と呼ばれる銘柄群があります。10年以上、途切れることなく配当を増やし続けている企業です。

代表的な例:

  • 花王(4452):35年以上連続増配
  • KDDI(9433):24年連続増配
  • NTT(9432):14期連続増配
  • 三菱UFJ(8306):累進配当方針(減配しない)

これらの企業は、不景気の年も、コロナ禍も、リーマンショックも乗り越えて増配を続けてきました。

増配株が「10年で2倍」になる仕組み

具体的な数字で説明します。

仮に、あなたが今日KDDIを1株2,500円で購入したとします。今期の1株配当は140円。利回りは約5.6%です。

KDDIはこれまで年平均約7%のペースで増配しています。このペースが続くと仮定すると:

  • 1年目:配当140円(利回り5.6%)
  • 5年目:配当約196円(取得価格に対する利回り約7.8%)
  • 10年目:配当約275円(取得価格に対する利回り約11%)

買った価格は変わらないのに、10年後には「実質利回り11%」になっている計算です。

これが増配株の本当の強さです。

「取得価格に対する利回り」という考え方

投資家の間では「YOC(Yield on Cost)」と呼ばれる概念があります。日本語では「取得価格に対する利回り」です。

株価は毎日変動しますが、あなたが買った価格(取得価格)は変わりません。増配が続けば、取得価格に対する利回りはどんどん上がっていきます。

たとえばKDDIを10年保有し続けた投資家は、今や取得価格に対して年10%以上の配当を受け取っていることになります。これは「10年前に買っておけばよかった」ではなく、「今買って10年後に同じ状況を作る」ことができます。

増配株を選ぶ3つの基準

基準1:10年以上の連続増配実績

増配を10年以上続けている企業は、それだけの財務的な余裕と、株主還元への意識の高さを証明しています。単年の好調で高配当を出している企業とは、根本的に違います。

基準2:配当性向に余力がある

配当性向が60%以下であれば、今後さらに増配できる「余白」があります。反対に90%超の会社は、すでに利益の大部分を配当に回しており、これ以上の増配は難しい。

基準3:売上・利益が安定または成長している

増配の源泉は利益です。利益が縮小傾向にある企業がいくら「増配方針」を掲げても、それは長続きしません。過去5〜10年の売上・営業利益のトレンドを確認しましょう。

「利回りの高い株」より「増配株」のほうがいい理由

利回り7〜8%の株があるとします。一方で利回り4%だが毎年7%増配している株があります。

10年後を比べると:

  • 利回り7%の株が減配または現状維持:YOC 7%のまま
  • 利回り4%が毎年7%増配:YOC 約7.9%(取得価格比)

10年後には増配株のほうが実質利回りで上回ります。しかも増配株は財務的に安定しているため、倒産リスクも低い。

まとめ:増配株は「育てる投資」

増配株投資の魅力をまとめます。

  • 時間が経つほど実質利回り(YOC)が上がる
  • 財務的に安定している企業が多い
  • 長期保有のモチベーションが持続しやすい
  • 株価下落時も「配当収入」という安定した収入源がある

増配株投資は、短期間で大きく増やすものではありません。でも10〜20年かけて「じっくり育てる」ことで、老後の安定した収入源を作ることができます。

ぼくが実際に保有している増配株の詳細や、スクリーニング手順はnoteのメンバーシップで公開しています。ぜひのぞいてみてください。

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