高配当ETFが急増した2026年、NISAで「個別株」より「ETF」を選ぶべき人・そうでない人【会計士の視点】

NISA・iDeCo活用

2026年に入ってから、高配当をテーマにしたETFの種類が急増しています。東証に上場する高配当ETFは現在15本を超えており、なかには1年で+92.5%という驚異的な騰落率を記録した銘柄も出ています(グローバルX銀行高配当・日本株式 315A)。

こうなると「NISAで個別株よりETFのほうがいいの?」という疑問が湧いてくるのは自然なことだと思います。ぼくなりに整理してみました。

主な高配当ETFの2026年パフォーマンス

参考として主要な高配当ETFを比較すると、こんな感じです(2026年6月時点・おおよその数値)。

ETF名(コード)1年騰落率分配利回り目安特徴
GX銀行高配当(315A)+92.5%2.1%銀行株特化・金利上昇恩恵
日経高配当50(399A)+39.0%2.5%低コスト・幅広い高配当50銘柄
GX高配当30(235A)+31.1%2.7%大型株30銘柄・年4回分配
GXキャッシュフローキング(234A)+41.2%2.2%FCF重視・将来増配期待
日経高配当株50(1489)+22.6%3.5%前後歴史が長い・純資産大

銀行株特化ETFが1年でほぼ倍になった一方、分配利回りは低め。利回り重視のETFは値上がり益が限定的、という傾向が読み取れます。

NISAでETFを選んだほうがいい人

① 銘柄選びに時間をかけたくない方

個別株投資では、財務諸表の確認・業績チェック・バリュエーション判断が必要です。ETFならこれを運用会社が自動でやってくれます。投資に使える時間が限られている方には、ETFが合っていると思います。

② 少額から分散投資したい方

高配当株50銘柄に個別で分散しようとすると、数百万円が必要になります。ETFなら数万円から50銘柄に分散できるため、NISA枠を効率的に活用できます。

③ セクターテーマに集中投資したい方

「銀行株だけに投資したい」「キャッシュフローが高い企業に絞りたい」という場合、テーマ型ETFが効率的です。個別銘柄選択のリスクを取らずにテーマの恩恵が受けられます。

個別株を選んだほうがいい人

① 配当利回り4%以上を狙いたい方

上の表を見てもわかるとおり、高配当ETFの分配利回りは2〜3.5%程度が多いです。個別株では配当利回り4〜6%の銘柄を選ぶことができます。インカムゲインを最大化したい方には個別株の優位性があります。

② 財務を読むことに興味がある方

財務諸表から「この企業は安全だ」と自分で判断できる方は、ETFの信託報酬を払うより直接持つほうが理にかなっています。ぼく自身はこのタイプで、個別株メインで運用しています。

③ 企業の成長を直接感じながら投資したい方

増配が発表されたときの喜び、決算を読み解く楽しさは個別株ならではです。長期で銘柄を「育てる」感覚を持ちたい方には、個別株投資が向いているとぼくは思っています。

ぼくの結論:NISAでは「個別株+ETF」の組み合わせが現実的

ETFか個別株かの「どちらが正解か」という答えは、投資家のスタイルによって異なります。ぼく自身のNISA活用方針をざっくり言うと、

  • メインは個別株(財務分析で厳選した高配当株)
  • 分散のサブに低コスト高配当ETF
  • テーマ投資として少額でセクターETFを活用

「銘柄選びが不安」「まず分散から始めたい」という方には、低コストの高配当ETFから始めることをぼくはおすすめしています。個別株の面白さに気づいたら少しずつ移行していけばいいと思います。

大切なのは、自分のスタイルに合った方法で長期保有を続けること。ETFか個別株かよりも、「長く持てる銘柄・商品を選ぶ」ことが配当投資の本質だとぼくは思っています。

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※本記事は情報提供を目的としており、特定商品への投資を推奨するものではありません。

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